TOSCANO LISCIO トスカーノリスシオ – Square Plié スクエアプリエ ボックスコインハーフウォレット

2025.11.28

TOSCANO LISCIOWALLET

PRO-MENER(プロムネ)のラインナップの中でも、長く支持され続けているのが「TOSCANO LISCIO トスカーノリスシオ – Square Plié スクエアプリエ」です。

革財布をつくるとき、私たちが大切にしているのは、「毎日気持ちよく使えること」と「素材の魅力を最大限に伝えること」。アオリ型の札入れとボックスコインケースが特徴の「Square Plié スクエアプリエ」は革の良さと扱いやすさを両立した二つ折り財布です。

■ トスカーナレザーの“素の表情”を活かす

このモデルに使っているのは、イタリア・トスカーナ地方でつくられる植物タンニン鞣しの革「TOSCANO LISCIO」。リスシオとは「滑らか」を意味し、その名の通り、自然な艶と均一すぎない奥行きのある表情が特徴です。

・オイルをしっかり含んだしっとりとした手触り
・使うほどに色の深みと艶が増す“育つ革”
・過度な加工をしないため、革本来の個体差がそのまま魅力になる

いわゆる“強調されたエイジング”ではなく、道具として使っていく中で、少しずつ落ち着いた陰影が生まれていく革です。過度な加工をあえてしていないため、トラと呼ばれる血筋や染めむらが自然に現れます。これらは天然素材ならではの生きた革の証。洗練された上品な表情の中に、どこかワイルドな気配が宿る――それが TOSCANO LISCIO の魅力です。均一に整えられた革とは違う、ひとつとして同じものがない個性が、使い込むほどに味わいを深めていきます。

カラーはCotto(Brown)、Chianti(Wine)、Verde(Green)、Marine(Navy)、Nero(Black)の全5色をご用意しています。

TOSCANO LISCIO は使うほどに艶が増し、購入時とはまた違った印象へと育っていきます。同じ色を選んでも、使い方や触れ方によってまったく異なる表情に育つため、“自分だけの革”になる過程も大きな楽しみのひとつです。

革の変化をじっくり楽しみたい方、長く定番として持ち続けたい方、自分らしさを添えたい方――どんなスタイルにも寄り添えるカラーバリエーションです。

■ コンパクトでも心地よく使える形

手のひらに収まるサイズながら、必要なものがしっかり納まるつくりにしています。むやみに容量を増やすのではなく、出し入れの動きが滞らない配置や、ポケットの開き方、厚みの出方を細かく調整することで、見た目以上の収納力を持たせています。小さい財布にありがちな“窮屈さ”や“詰め込んだ感”を感じにくく、自然な動作で扱えるのがこのモデルの特長です。

■ 大きく開くアオリポケット

札入れは、いわゆる“アオリ”と呼ばれる片開きのオープン構造になっています。大きく開くため視認性が良く、お札の出し入れが滑らかに行えるのが特長です。レシートのように長さのあるものも無理なく差し込めるので、日常的に扱いやすい形です。また、表革の裏側にはカードポケットを2箇所設け、交通系ICカードや免許証など、すぐに取り出したいものを入れられるようにしています。

シンプルな構造ですが、扱いやすさを重視した結果、この形に落ち着きました。手に取っていただくと、動作の流れが自然につながる感覚を実感していただけると思います。

■ 使い心地を生む、こだわりのカードポケット

デザインのアクセントにもなっているカードポケットは、単なる装飾ではなく、“使いやすさ”を軸に形状を追い込んだパーツです。カードが指に自然と触れ、無理なく引き出せる角度や深さを何度も検証し、現在の形にたどり着きました。見た目のすっきりさを保ちながら、取り出しやすさを損なわない絶妙なラインを探り、縁の処理や革の厚みの調整にも手間を惜しまず仕上げています。

一見するとシンプルですが、日々の動作が快適になるよう細部にまで職人のこだわりを詰め込んだポイントです。毎日使用していく中で、その扱いやすさと計算された形状の意味を感じていただけるはずです。

■ ひと目で見渡せるボックス型コインケース

開くとコインがひと目で見渡せるボックス型のつくり。あえて複雑な仕切りを設けず“使いやすさ”を最優先したシンプルな構造でありながら、見た目以上にしっかりとコインが収まる容量も備えています。会計時にはコインの所在を探す手間がなく、必要なものをスッと取り出せるため動作がとてもスムーズ。日常の細かな所作が心地よく流れるよう、実用性と収納力の両面から設計した仕様です。

■ 日本の伝統技法「天狗差し」

開閉部にはホック金具をあえて用いず、日本の伝統技法である“天狗差し”の差し込み式パーツを取り入れています。金具で固定しない構造のため、コインが多いときも少ないときも自然に馴染み、無理なく閉じられる柔軟さが特長です。また、差し込むだけで開け閉めができるため片手でも操作しやすく、会計時の動作がとてもスムーズ。さらに金具に頼らない構造は、後々の修理がしやすいというメリットもあり、長く愛用するうえで大きな安心につながります。

見た目には控えめで一見シンプルですが、この“天狗差し”は習得に時間のかかる難易度の高い技法で、作り手の技量がはっきりと表れる部分でもあります。さりげなく仕込まれた細工に、職人の確かな技がそっと息づいています。

■ 外観をすっきり見せる最小限のステッチ

外側には極力ステッチを出さない設計を採用し、トスカーナレザーが持つ自然な表情や深みのある色味がそのまま際立つように仕上げています。余計な線を排したミニマルな見た目は、落ち着いた佇まいと品の良さを生み、手にしたときの印象をぐっと引き締めてくれます。

また、この“ステッチを表に出さない”というのは単なるデザイン上の選択ではなく、実用面でもしっかりと意味を持っています。表側に縫い目が少ないことで摩擦や引っかかりが起きにくくなり、糸の摩耗が抑えられるため、結果として長く安心して使える耐久性へとつながります。シンプルな見た目の裏に、使うほどに効果を実感できる機能性をしっかりと織り込んだ仕様です。

■ ライフスタイルで選ぶあなたにぴったりの財布

右側に写っているのは、PRO-MENERで長くご好評いただいている定番の二つ折り財布。その横に並ぶ「Square Plié スクエアプリエ」と見比べると、全体的なサイズ感の違いがよくわかります。

「Square Plié スクエアプリエ」は、高さ・幅ともに一回りほどスリムで、ポケットへの収まりがとても軽やか。キャッシュレス化が進むいまの暮らしに寄り添ったサイズ感でありながら、必要なカードや紙幣、小銭はしっかり持ち歩ける設計です。

一方、定番の二つ折り財布は容量にゆとりがあるつくりで、カード段の数も多く、従来の財布らしい安心感を求める方に向いています。収納力を重視したい方にはこちらが心強い存在です。

2つを並べることで、サイズだけでなく「持ち心地の違い」や「収納の方向性」も見えてきます。キャッシュレス中心の生活か、それとも紙幣やカードをきちんと持ち歩くスタイルか。ぜひ、ご自身のライフスタイルに合う方を選んでみてください。